Excel関数 数式や関数のエラーを回避するIFERROR関数

数式や関数のエラーを回避するIFERROR関数

Excelにおいてエラーチェックを行う場合は、IFERROR関数を使います。

IFERROR関数の概要
種別 論理
書式 IFERROR(数式や値,エラーの場合の値)
機能の概要 [数式や値]において、エラーでない場合、数式や値を返す。エラーの場合は指定した値を返す。

Excelで数式や関数を入力すると、エラーが表示されるときがあります。エラー表示は計算式のミスを発見するのに役立ちます。しかし、計算式のミスではなく入力データがないためにエラー表示されるときは、エラー表示を回避したいときがあります(図1)。

このような場合は、IFERROR(イフエラー)関数を使って、計算式の実行結果に対して、エラーの有無をチェックします。IFERROR関数は数式の実行結果がエラーでないとき、数式の実行結果を返します。数式の実行結果がエラーの場合は、IFERROR関数の引数で指定したエラーの場合に指定した値を返します。

IFERROR関数はExcel2007(Excel2010やExcel2013、Excel2016など)以降で使用できる関数です。

IFERROR関数の書式

=IFERROR(値や数式やセル,エラーの場合に返す値や式)
値や数式、セル
エラーの判定を行う値や数式、セルを指定する。
エラーの場合に返す値
値や数式がエラーの場合に返す値を指定する。

図2は「正解数/設問数」の結果がエラーであれば空白を表示し、エラーでなければ「正解数/設問数」の計算結果を表示します。「正解数」が未入力の場合は正解率を空白にします。

この場合は、「設問数」が0や空白のとき、「設問数」と「正解数」に数字以外の値が入力されたとき、エラーになります。

Excelのエラー

Excelのエラーは、次の7種類があります。IFERROR関数はすべてのエラーに対応しています。

#N/A
必要な値が入力されていない
#VALUE!
関数の引数が不適切
#NAME?
認識できない文字列が使われている
#REF!
無効なセルの参照がおこなわれている
#NUM!
不適切な引数が使用されている。または計算が行えない値である。
#DIV/0!
0または空白で除算している
#NULL!
指定したセル範囲が存在しない。または、セル範囲の参照演算子が不適切である。

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