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初級シスアド 平成16年 春期 問51 解説

解答:エ

非常に大きな数の素因数分解が困難なことを利用した公開鍵暗号方式は、RSAである。RSAの由来は開発者であるロナルド・リベスト(Ronald Rivest)、アディ・シャミア(Adi Shamir)、レオナルド・エーデルマン(Leonard Adleman)3氏の名前の頭文字を並べたものである。RSAは暗号方式において現在、事実上の標準となっている。

  • ア AES(Advanced Encryption Standard)は、IEEE802.11iで策定されている次世代暗号化方式である。
  • イ DSAは、デジタル署名における暗号化アルゴリズムである。
  • ウ IDEAは、共通かぎ暗号方式の1つである。
情報の漏えい

暗号化方式には以下の2つの暗号化方式がある。

  • 公開鍵暗号方式
  • 共通鍵暗号方式

公開かぎ暗号方式は、暗号化と復号化を別々の鍵でおこなう方式のことである。1つは、かぎの管理者が持つ「秘密かぎ」で、もう1つは一般に公開する「公開鍵」である。送信者は公開鍵を使って暗号化を行う。受信者は、「秘密鍵」で暗号化されたものを元に戻す復号化を行う。

共通鍵暗号方式は、暗号化と復号化を同じ鍵で行う方式である。送信者と受信者が暗号化と復号化に同じ鍵を持つ。この鍵のことを「共通鍵」と呼ぶ。共通かぎは第3者に漏れないように厳重に管理しなければならない。個別に共通鍵が必要なため暗号化を行う相手が多いと鍵の管理が複雑になる。

詳細は初級シスアド講座暗号化と電子署名を参照して欲しい。