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初級シスアド 平成16年 春期 問44 解説

解答:ア

ハードディスクの性能とは主に読み書きの時間であるアクセス速度を指している。

ハードディスクは長い間使い続けると、記憶領域の途中に使われていない領域が点在するようになる。この現象をフラグメンテーション断片化いう。フラグメンテーションが発生すると、ハードディスクの読み書きの速度や記憶効率が悪くなる。一つのファイルをいろいろな場所に保存すると、同じ場所に保存している場合と比べてファイルを探し出すために時間が掛かるからである。

このためフラグメンテーションを解消するために定期的にデフラグメンテーション(デフラグ)やハードディスクの記憶内容を最適化するソフトであるオプティマイザなどを使う。デフラグを行いフラグメンテーションを解消することで、ハードディスクの性能低下を防止することができる。

  • イ “ゴミ箱”は誤消去を防止するための記憶領域であり、データは残っている。したがって、不要なファイルを“ごみ箱”に移しただけでは、データが残っているので記憶領域は増えない。したがって、ハードディスクの性能維持とは関係しない。
  • ウ フォーマットすることで、フラグメンテーションは解消される。しかし、OSやアプリケーションソフトのインストールなどに時間がかかり、フラグメンテーション解消の目的だけなら有効でな手段とはいえない。
  • エ スキャンディスク(scandisk)は、ハードディスクの不良セクタの検出や修復をおこなう作業である。例えば、ハードディスクの損傷をチェックし、その部分を使わないようにしたり、ハードディスク内のファイルの不整合をチェックする。したがって、ハードディスクの性能の維持とは直接関係しない。