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初級シスアド 平成16年 春期 問42 解説

解答:ウ

縮退運転はコンピューターシステムの障害発生時にすべての機能は使えないが処理能力を落として部分的な機能だけを使って運用することをいう。縮退運転のことを機能縮退フェールソフトともいう。

つい最近東京で起こった大規模な停電のとき、ある病院では受け付け業務や電子カルテをあえて使えなくした。大きな病院だったので停電対策のために自家発電装置は持っている。しかし、人命が最優先であるため停電の復旧のめどが立たない間は少しでも長い時間人命に直接影響する部分に電力を供給をするためにこのような措置をとったのである。これが機能縮退である。

情報処理システムに障害が発生したときに情報処理システムを安全な状態で停止することをフェイルセーフという。

  • ア 情報システムの運用の記述であり、障害や機能縮退とは関係ない。
  • イ プログラムの実行結果の保護に関する記述である。
  • エ 順を追って情報システムを停止するのは縮退運転ではない。

機器やシステムに障害が発生したときにもその影響を最小限に抑えなくてはならない。これをフォールトトレラント(耐故障技術)という。詳細は初級シスアド講座フォールトトレラントを参照して欲しい。