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初級シスアド 平成16年 春期 問14 解説

稼働率の公式

アベイラビリティ(availability)の意味は利用できるという意味である。情報システムにおいてアベイラビリティはは稼働率で表される。直列に接続された装置と、並列に接続された装置の稼働率は稼働率の公式で求めることができる。

この問題では必要ないが装置それぞれの稼働率は、平均故障間隔(MTBF:mean time between failures)と平均修理時間(MTTR:mean time to ripea)を使って装置の稼働率を求める。

装置の稼働率
平均故障間隔÷(平均故障間隔+平均修理時間

この問題は、並列に接続された装置が直列に接続されている。並列部分と直列部分に分けて順番に計算すればよい。

並列に接続されたAとCの稼働率をXとし、並列に接続されたBとDをYとする。

並列部分をまとめた図
Xの稼働率
1−(1−0.9)×(1−0.9)=0.99
Yの稼働率
1−(1−0.8)×(1−0.8)=0.96

稼働率0.99の装置Xと稼働率0.96の装置Yが直列に接続されている。したがって、システム全体の稼働率は、直列に接続されたシステムの稼働率を求める公式よりXとYの積で求められる。

0.99 × 0.96=0.9504