初級シスアド 過去問題 平成15年度 秋期 午後(問6)

■問6■
 システムの受入れテストに関する次の記述を読んで,設問1〜3に答えよ。

 法人向けIT研修ビジネスの営業を担当しているJさんは,情報システム部門が開発中の研修申込受付システムの受入れテストを担当することになった。

〔法人向けIT研修ビジネスの概要〕
 (1)  研修の申込みは,顧客企業の申込責任者(複数)が取りまとめて行う。
 (2)  研修コースには,受講料とは別にテキスト代を請求するコースと,テキスト代が受講料に含まれているコースがある。
 (3)  月末から翌月にまたがって実施される研修コースはない。
 (4)  開講日の5営業日前までは,申込みの変更・取消しを受け付ける。営業日とは,祝祭日を除く月曜日から金曜日までである。
 (5)  開講日まで5営業日をきってから申込みを取り消した受講者は,欠席扱いとする。
 (6)  請求は月単位で行い,指定された請求先(申込責任者と同じ)ごとにその月の受講料とテキスト代を集計した請求明細書を作成し,研修代金として請求する。
 (7)  申込時の割引適用条件として,次の@〜Bが設定されている。
@  系列会社の受講者の場合は,受講料を10%割り引く。
A  同じ月に開講されるコースを複数申し込んだ受講者の場合は,それぞれのコースの受講料を10%割り引く。
B  @とAの両方に該当するときは,受講料を20%割り引く。
 (8)  欠席扱い又は当日欠席した受講者には受講料(割引がある場合は割引後の受講料)を請求するが,テキスト代を別に請求するコースの場合,テキスト代は請求しない。

 Jさんはテストを実施するに当たって,研修申込受付処理と請求処理の要求仕様を再確認した。それぞれの処理の手順は,次のとおりである。

〔研修申込受付処理〕
 (1)  ファックスなどで受け付けた研修申込書の受講希望コースに空きがあれば,担当者は,研修申込書に記載されている請求先情報(請求先名,電話番号,ファックス番号など),受講者情報(受講者の名前,電話番号など),希望コース名,希望日を入力する。
 (2)  研修受付の翌営業日に,研修申込の受付確認として受付確認書を作成する。受付確認書は,担当者が請求先にファックスで送付する。

〔請求処理〕
 (1)  毎月末,当月の受講料とテキスト代を請求先ごとに集計して請求明細書を作成する。請求明細書には,請求先の申込責任者名,受講者名,受講コース,受講日,受講料(割引適用済),テキスト代,受講料の合計金額,テキスト代の合計金額,消費税,請求金額が印字される。
 (2)  翌月初めには,担当者が請求明細書を請求先に郵送する。

 

■設問1■
 受付確認書と請求明細書の検証ポイントに関する次の記述中の 【   】 に入れる適切な字句を,解答群の中から選べ。
 
(受付確認書)
 (1)  登録された請求先情報,研修申込内容が正しく印字されているか。
 (2)  【  a  】 ごとに送付できるように,ページ替えができているか。

(請求明細書)
 (1)  登録された請求先情報,研修申込内容が正しく印字されているか。
 (2)  請求対象月のものが印字されていなかったり,請求対象月でないものが印字されていたりしないか。
 (3)  割引が適用される場合,割引率を正しく反映した 【  b  】 になっているか。
 (4)  取消し又は欠席した際の 【  b  】 と 【  c  】 は正しく印字されているか。
 (5)  【  b  】 の合計と 【  c  】 の合計を用いて,【  d  】 が正しく算出されているか。
 (6)  【  b  】 の合計と 【  c  】 の合計に 【  d  】 を加算した結果が 【  e  】 として正しく印字されているか。

解答群 
 ア 受講コース  イ 受講者 ウ 受講料
 エ 消費税  オ 請求金額 カ 請求先
 キ テキスト代  ク 法人

 

■設問2■
 Jさんは,請求明細書が正しく作成されるか確認するために,図1のカレンダと表1の研修コース予定を基に,本番データの中から表2のテストデータを用意した。表2のテストデータのうちNo.1〜No.9を使った受入れテストに関する次の記述中の 【   】 に入れる最も適切な字句を,解答群の中から選べ。

                       

      

 (1)  No.5とNo.6のデータを使って,【  f  】 を確認した。
 (2)  No.1〜No.4とNo.7〜No.9のデータを使って,【  g  】 を確認した。
 (3)  No.1とNo.3のデータを使って,【  h  】 を確認した。
 (4)  No.4のデータを使って,【  i  】 を確認した。
 (5)  No.7とNo.8のデータを使って,【  j  】 と 【  k  】 を確認した。

fに関する解答群
 ア 一般会社受講者に研修代金を正しく請求していること
 イ 一般会社受講者に割引を正しく適用していること
 ウ 系列会社受講者にテキスト代を請求していないこと
 エ 系列会社受講者に割引を正しく適用していること

gに関する解答群
 ア 一般会社受講者に研修代金を正しく請求していること
 イ 一般会社受講者にテキスト代を請求していないこと
 ウ 一般会社受講者に割引を正しく適用していること
 エ 系列会社受講者に割引を正しく適用していること

h〜kに関する解答群
 ア 開講日の5営業日前までに取り消した場合にテキスト代を請求していないこと
 イ 開講日の5営業日前までに取り消した場合に割引を正しく適用していること
 ウ 欠席扱いの場合にテキスト代を請求していないこと
 エ 欠席扱いの場合に割引を正しく適用していること
 オ 同一月に複数コース受講した場合にテキスト代を請求していないこと
 カ 同一月に複数コース受講した場合に割引を正しく適用していること
 キ 当日欠席した場合にテキスト代を請求していないこと

 

■設問3■
 Jさんは表2のNo.1〜No.4とNo.7〜No.9のテストデータを使って,東西株式会社企画部あての9月分の請求明細書(図2)を作成し,正しく印字されていることを確認した。図2中の【   】に入れる適切な字句を,解答群の中から選べ。

       

ℓに関する解答群
 

mに関する解答群 
 

nに関する解答群
 

■答え■
設問1 : a−カ,b−ウ,c−キ,d−エ,e−オ
設問2 : f−ア,g−エ,h−カ,i−キ,j−ウ*,k−エ* (* j,k は順不同)
設問3 : ℓ−エ,m−ア,n−ア

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