初級シスアド 過去問題 平成11年 春期 午後(問7)

 
■問7■

 成績採点表の作成に関する次の記述を読んで、設問1〜5に答えよ。

 I教授は、ある大学でドイツ語の授業を担当し、100人の学生に教えている。
 前期 26 回の授業が終わり、試験(90点満点で、筆記点という)を行ったところ、問題が難し過ぎたのか平均点が低く、点数のばらつきも大きかった。成績には出席点も加えることになっているが、合格基準である 60 点に達しない学生が続出した。
 そこで、表計算ソフトを使って、次のような考え方で処理を行い、表1に示す評価試算表を作成した。ただし、計算は整数演算で行い、結果の少数は切り捨てた。

 

(1)

 最多出席者が 10 点になるように、出席日数に比例した出席点を計算する。
(2)  出席点と筆記点を加えて合計点とする。
(3)  問題の難易度を考慮した加点をして補正後合計点を計算する。
 単純に一定の点数を加算する方法では、元の点数差は変わらない。今回は値を大きくしなければならないので、100点を超える学生も出てしまう。これらの学生を一律100点にしたくないと考えた。
(4)  そこで、図1のグラフになるような補正をすることにした。合計点が100点だと補正後合計点は100点のまま、合計点が 36点だと補正後合計点が 60点となる。
  次に、評価の妥当性を調べるため、補正後合計点を 5 点刻みの区間に区切った成績点分布表(表2)を作成し、これをグラフ化して成績点の分布(図2)を作成した。
   

 

 成績点の分布を見たI教授は、計算方法はまずまずだと思った。しかし、このような処置は今回限りとし、指導方法や試験問題が適切であったかどうかを調べて、根本的な解決をしたいと考えている。
 なお、表1、表2は同じワークシート上に作成してある。

     

■設問1■

 評価試算表において、最多出席者の出席点が 10点になるような計算式をセル D8 に入れ、セル D9 〜 D107 に複写した。計算式の【    】に入れる適切な字句を、解答群の中から選べ。
 整数部(【   a   】【   b   】【   c   】【   d   】【   e   】)

aに関する解答群
 ア C8             イ C$8            ウ $C$8

b,dに関する解答群
 ア +        イ −        ウ *        エ /

cに関する解答群
 ア 16                イ 26             ウ 最小(C8〜C107)
 エ 最小($C8〜$C107)   オ 最大(C8〜C107)   カ 最大(C$8〜C$107)

eに関する解答群
 ア 0.1       イ 1         ウ 10        エ 100

■設問2■

 評価試算表において、筆記点、合計点、補正後合計点、成績点が 60 点以上の人数を調べる計算式をセル E5 に入れ、セル F5〜H5に複写した。また、59点以下の人数は 100−E5 で求めることにし、計算式を E6 に入れ、セル F6〜H6 に複写した。セル E5 に入れた計算式の【    】に入れる適切な字句を、解答群の中から選べ。
 【   f   】(【   g   】,’【   h   】【   i   】’)

fに関する解答群
 ア 個数      イ 最小       ウ 最大       エ 条件付個数
 オ 平均

gに関する解答群
 ア E8〜E107         イ E8〜H107         ウ $E8〜$E107
 エ $E8〜$H107

hに関する解答群
 ア =        イ >        ウ <         エ ≠

iに関する解答群
 ア 59              イ 60             ウ 61

■設問3■
 評価試算表において、補正後合計点を求める計算式をセル G8 に入れ、セル G9〜G107 に複写した。計算式の【    】に入れる適切な字句を、解答群の中から選べ。
 整数部(【   j   】)

解答群
 ア F8+100−F2              イ F8+60−F3
 ウ 平方根(F8)*10            エ 平方根(F8+F4)*10
■設問4■

 評価試算表において、補正後合計点を最下位の1けたで二捨三入、七捨八入して 5 点刻みにし、成績点を求めるための計算方式を、最下位けたが 0〜2 は 0 に、同 3〜7 は 5 に、同 8〜9 は 10 にする、というように考えた。その計算式をセル H8 に入れ、セル H9〜H107 に複写した。計算式の【    】に入れる適切な字句を、解答群の中から選べ。

IF((G8【   k   】 整数部(G8【   ℓ   】)【   m   】)【   n   】,
     整数部(G8【   ℓ   】)【   m   】,
   IF((G8【   k   】 整数部(G8【   ℓ   】)【   m   】)【   o   】,
     整数部(G8【   ℓ   】)【   m   】【   p   】,
     整数部(G8【   ℓ   】)【   m   】【   q   】))

kに関する解答群
 ア +        イ −        ウ *        エ /

ℓ,m,p,qに関する解答群
 ア +5       イ +10        ウ −5       エ −10
 オ *5       カ *10        キ /5       ク /10

n,oに関する解答群
 ア <2       イ <3        ウ <7       エ <8

■設問5■
 成績点の分布状況を調べるために表2の成績点分布表を作成した。まず、成績点の範囲 0〜100 を 5 ずつで区切り、範囲列の見出しとしてセル C122〜W122に設定した。次に、一人一人の成績点がどの範囲列に属しているかを調べ、成績点と範囲列の合致するセルは “1” 、合致しないセルは “空白セル” とすることにした。計算式をセル C124 に入れ、C124〜W223 に複写した。計算式の【    】に入れる適切な字句を、解答群の中から選べ。
IF(【   r   】【   s   】【   t   】,1,’’)
 その後、各得点に所属する人数を合計して、図2の成績点の分布を作成した。

r,tに関する解答群
 ア H8        イ H$8        ウ $H8       エ $H$8
 オ C122      カ C$122      キ $C122       ク $C$122

sに関する解答群
 ア =        イ <         ウ >        エ ≠
■答え■
設問1 : a−ア,b−エ,c−カ,d−ウ,e−ウ
設問2 : f−エ,g−ア,h−イ,i−ア
設問3 : j−ウ
設問4 : k−イ,ℓ−ク,m−カ,n−イ,o−エ,p−ア,q−イ
設問5 : r−ウ,s−ア,t−カ (r,tは順不同)

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