初級シスアド講座 稼働率(故障率から稼働率を求める)

■ 初級シスアド講座 稼働率(故障率から稼働率を求める)■
システムの稼働率を求める場合稼働率が分かっていれば、直列のシステムまたは、並列のシステムの稼働率を求める公式を使ってシステム全体の稼働率を求めればよい。では、装置の稼働率ではなく、故障率が分かっている場合は、どうやってシステムの稼働率を求めればよいのだろうか。故障率と稼働率の関係は「稼働率=1−故障率」である。ちょっと稼働率から話はそれるが、次のようなケースを考えてみよう。

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  くじが当たる確率は、10本のうち1本だから、
  
  くじが当たらない確率は、10本のうち9本だから、
   
  したがって、

  くじが当たる確率 + くじが当たらない確率=1
  くじが当たる確率 = 1−くじが当たらない確率
  くじが当たらない確率 = 1− くじが当たる確率

 となる。

  稼働率もまったく同じ考え方ができる。くじが当たらない確率→故障率、くじが当たる確率→稼働率とすると、

稼働率 + 故障率 = 1
  稼働率=1−故障率
  故障率=1−稼働率

となる。

故障率が与えられている稼働率の計算は、「1−故障率」で稼働率を求めて計算すればよいことが分かった。

  

故障率が0.2だから、装置の稼働率は、

  1−0.2=0.8

である。したがって、次のようになる。

        

  まず、並列に接続された部分の稼働率を求める。並列に接続された装置の稼働率は
稼働率=1−(1−装置1の稼働率)×(1−装置2の稼働率)」で求められる。したがって、稼働率は、

  1−(1−0.8) × (1-0.8)=0.96

となる。
                   

  稼働率0.96の装置と稼働率0.8の装置が直列に接続されていると考えられる。直列に接続された装置の稼働率は、「装置1の稼働率×装置2の稼働率」で求められる。したがって、稼働率は、

  0.96 × 0.8 =0.768

となる。
                     

故障率で直列のシステムの稼働率と並列のシステムの稼働率を表わす
  直列のシステムの稼働率は、「装置1の稼働率 × 装置2の稼働率」で求めることができる。これを故障率で表わすと、「(1−装置1の故障率)×(1−装置2の故障率)」となる。
  並列のシステムの稼働率は、「1−(1−装置1の稼働率)×(1−装置2の稼働率)」で求めることができる。この式中の(1−装置1の稼働率)と(1−装置2の稼働率)は故障率を表わしていることに気が付くだろう。したがって、故障率で表わすと、
1−装置1の故障率×装置2の故障率」で表わすことができる。

               

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