初級シスアド講座 稼働率 MTBFとMTTRから稼働率を求める

■初級シスアド講座 稼働率(MTBFとMTTRから稼働率を求める)■

初級シスアドの問題で、装置の稼働率が分かっていれば直列または並列のシステムの稼働率の公式に当てはめればよい。では、装置の稼働率が分からない場合はどうやってその装置の稼働率を求めればよいのだろうか。
装置の稼働率は、MTBFとMTTR以下の式で求めることができる。

初級シスアド稼働率の公式

MTBFは、平均故障間隔という。これは平均して何時間に一度故障するかということを表わしている。(何日とか何週に1度でもよい)例えば、MTBFが2000時間の場合は、平均すると、2000時間に一度故障するという意味である。また、MTTRは、平均修理時間という。これは、故障が発生したときに修理にするのにどのくらいの時間がかかるかを表わしている。例えば、MTTRが2時間での場合は、平均して2時間の修理時間がかかるという意味である。次のような例を考えてみよう。
初級シスアド講座稼働率の考え方

MTBFは「稼働時間の合計時間÷故障回数」で求める。したがって、この場合のMTBFは、

  (5時間+10時間+5時間) ÷ 2回=10時間

である。MTTRは「停止時間の合計 ÷ 故障回数」で求める。したがって、この場合のMTTRは、

  (1時間+3時間) ÷ 2回=2時間

である。したがって、稼働率は

となる。

  また、稼働率は、「運転時間内においてどれくらいの割合で稼動しいるか」というように考えることもできる。したがって、稼働率は以下の式からでも求めることができる。

   初級シスアド稼働率の解説

 この例の場合は、

    

となる。問題で与えられている数値などに応じて稼働率を求める式を上手に使い分けて欲しい。

 

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