セキュリティチェックや設定でよく使用されるコマンド

ネットワークコマンド

セキュリティ設定や、セキュリティのチェックをおこなうときにネットワークの設定を確認したり,制御する必  要があります。よく使用されるコマンド順に掲載していきます。
 arp

書 式

arp [-a] IPアドレス
    [-d]
    [-s] IPアドレス MACアドレス

[-a]  ARPテーブルの表示をおこなう。
[-d]  指定されたIPアドレスのエントリーをARPテーブルより削除する
[-s]  指定されたIPアドレスとMACアドレスのエントリーをARPテーブルに追加する

使用例

c:\>arp -a
c:\>arp -a 192.168.20.1

解 説

 arpコマンドは、ARP(Address Resolution Protcol)テーブルの表示および設定をおこなうコマンドである。ARPテーブルはIPアドレスとMACアドレスの対応表である。通常はユーザが設定する必要はないが、何らかの理由でイーサーネット通信ができないときに、ARPテーブルを参照し、IPアドレスとMACアドレスを参照し、間違いがなかどうかを確認するときに使用される。

 ipconfig

書 式

ipconfig [/all]

使用例

c:\>ipconfig

c:\>ipconfig /all

解 説

NIC(Network Interface Card)TCP/IPの構成を表示する。ネットワークの設定をチェックするときに使用する。通常はマイネットワークやマイコンピュータでネットワークの構成を確認すればよいが、ipconfigを使用すると、必要な設定がすべて表示されるので便利である。

 netstat

書 式

netstat [-a][-e][-n][-r][-p proto][-s][interval]

[-a]       allを意味し、すべての接続とポートの表示
[-e]      
イーサネットのスタティックを表示
[-n]      
IPアドレスとポート番号を表示する
[-p proto]
指定したプロトコル(TCP/UDP)の接続を表示する
[-r]      
ルーティングテーブルを表示する
[-s]      
プロトコルごとの統計を表示
[interval]
指定した秒数で表示する間隔を指定する

使用例

c:\>netstat

c:\>netstat -an

解 説

  現在のネットワーク接続と統計に関する情報を表示する。どのコンピュータと通信しているか知ることができる。これにより、予期せぬ外部との通信を発見することができる。

 nslookup

書 式

nslookup [ホスト名]

使用例

c:\>nslookup

解 説

  DNSサーバーに名前解決に関する問合せをおこなう。DNSサーバーの動作の確認や指定したサーバーのIPアドレスなどの情報を取得することができる。

 ping

書 式

ping ホスト名またはIPアドレス

使用例

c:\>ping PC01

c:\>ping 192.168.1.1

解 説

ping(ピン)は目的のコンピュータにパケットを送り、応答があるか確認するときに使用する。応答があれば、ネットワークのハードウェアとTCP/IPの設定は正しいということになる。

 route

書 式

route [-f][-p][command IPアドレス][MASK][ゲートウエイIPアドレス][METRIC][IF]

[-f]       ルーティングテーブルのすべての経路情報をクリアする
[-p]      
printと動作は変わらない
[command]    PRINT :ルーティングテーブルの表示
             ADD   :ルートの追加
             DELETE:ルートの削除
             change:ルートの変更
[MASK]       ルートが使用するサブネットマスクアドレスを指定する
[ゲートウエイ ルートが使用するゲートウェイIPアドレスを指定する
IPアドレス
]
[metric]  
ルートのメトリック値を設定する(1〜9999)
[IF]        ルートが割り当てられるインターフェースを指定する

使用例

c:\>route print 210.145.53.XX

解 説

routeはルーティングテーブルの表示とるうーティングテーブルの追加、削除、変更を行うときに使用されるコマンドである。

 tracert

書 式

tracert [-d][-h][-j][-w] ホスト名またはIPアドレス

[-d]  結果に表示するIPアドレスからDNSホスト名への名前解決を行わない
[-h]  使用する最大
HOP数ここで指定した数のルータしかホップしない
[-j]  経由すべきゲートウェイ(ルータ)のアドレス。最大9個まで指定できる。
[-w]  タイムアウトの時間

使用例

c:\>tracetr XXXX.co.jp

c:\>tracert XXX.XXX.XXX.XXX

解 説

  コマンドを実行したホストから、目的のホストまでのネットワーク経路をリスト表示するコマンド。ここでいう経路とはルーターや(ゲートウエイ)のことを意味する。目的のホストまでの経路上にどのようなルーターを経由しているか知ることができる。
  表示される経路情報からホスト自身や経路上のルータのルーティング設定が正しいかどうかを確認するために用いる。
  例えば、インターネットの接続がうまくいっているときに、tracertを実行してその結果を保存しておく。インターネット接続ができないときにtracertを実行し、正常にインターネット接続できていたときの結果と比較するようにしておくと便利である。(ルーター名のDNSが表示されないときなど)tracertを実行することで、どこのルーター(ゲートウエイ)で障害が発生しているか知ることができる。

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